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ロナルド・ドーア氏の講演

 最近、ロナルド・ドーア著(石塚雅彦訳)『働くということ:グローバル化と労働の新しい意味』(中公新書、2005年)を、いくつかの箇所で行間に線を引きながら読んだ。第5章「市場のグローバル化と資本主義の多様性」の最後に近いところで、日本においては「資本提供者と労働者間の分配のバランスは、慣習の惰性によって維持されて」きたが、それは、「経営者階級の価値観と責任意識の継続に依存し」ているものであり、「そういうこれまでの協調的価値や責任感」が、「グローバル・エリート」の増加によって揺らぎ始めている、と述べている。

 調べてみると、2005年4月28日に以下のような講演も行われていた。

JILPT国際フォーラム「市場個人主義の時代」
-ロナルド・ドーア氏(ロンドン大学名誉フェロー)講演-
(講演録)
http://www.jil.go.jp/event/ko_forum/kouenroku/20050428_2.htm

「仕事の価値イコール価格という一連の思想を、私は市場個人主義と言ってもいいんじゃないかと思います。」(上記講演録からの引用)

「英語でよく言いますけれども、「Economists are people who know the price of everything but the value of nothing」。プライスとバリューは別なものであるという一般人の常識によることわざですが、学者に言わせれば、それは当たり前。同じものであるという考え方がますます浸透してきて、一般市民の何が公平であるかの常識に影響を与えてきているのではないかと思います。」(同上。上記引用よりも少し前の部分。)

 ドーア氏の本を読んでみようかと思う人には、YOMIURI ONLINE(読売新聞)の下記の解説(書評)が参考になる。
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20050523bk05.htm

 

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少子化の主因が20歳代で増えた「非正規雇用」にあるという分析

雇用改善で少子化対策を…労働経済白書「格差」に警鐘(読売新聞)
http://newsflash.nifty.com/news/tp/tp__yomiuri_20060716i103.htm

「厚生労働省の2006年版「労働経済の分析」(労働経済白書)の原案が15日、明らかになった。少子化の主因を20歳代を中心に非正規雇用が増え、収入格差が広がったことで若者の結婚が大幅に減った点にあると分析し、若年層の雇用対策の重要性を強調した。」

「白書によれば、2002年の15~34歳の男性に配偶者がいる割合は、「正規従業員」が約40%だったのに対し、「非正規従業員」や「パート・アルバイト」は10%前後にとどまった。」

 非正規雇用が結婚の障害となるという関係と、有配偶者は非正規雇用に就くことを避けるという関係の両方があるのではないか。また、男女の差もあるのではないか。詳しい報告書が出たら読んでみようと思う。

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7月12日からMeなどを安全に使うことができなくなった

 夕方のNHKのニュースで知った。インターネットで調べたら以下の記事があった。XPも2年半後に同じ状況になるらしい。
(以下、引用)
ウィンドウズ:98、Meのサポート、11日までで打ち切りMSN毎日インタラクティブ 2006年7月10日)
 マイクロソフトは11日付でウィンドウズ98、98SE、Meのサポート・サービスを打ち切る。今後は新たなセキュリティー問題が発生しても、修正プログラムを配布しない。同社は終了時期を再三、延期して最善を尽くしてきたが、開発途上国などでは未だに利用者が多いとみられ、一部では不安の声も上がっている。
(以下省略)

マイクロソフト、ウィンドウズ98のサポート打ち切り(asahi.com 2006年07月12日)
 米マイクロソフト(MS)は11日(日本時間12日)、基本ソフト(OS)「ウィンドウズ98」と「ウィンドウズMe」について、インターネットを通じ て無償で提供してきたウイルス対策などの製品サポートを打ち切った。「発売当時とはインターネット環境が大きく変わり、機能的に安全を十分に担保できなく なったため」(MS日本法人広報)という。
(途中省略)
 現在販売されている「XP」も、来年初めに次世代の「ビスタ」が発売されるのにあわせ、09年初めにサポートを終える予定だ。

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