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フレキシビリティ(flexibility)という言葉には、本来は、樹木のような抗張力(tensile strength)という意味が含まれている。

"Are there any limits to how much people are forced to bend? Can government give people something like the tensile strength of a tree, so that individuals do not break under the force of change?"
Richard Sennett, The Corrosion of Character: The Personal Consequences of Work in the New Capitalism(New York: W. W. Norton & Company, 1998), pp. 52-53.

ロナルド・ドーア氏の本で、巻末の注のところにリチャード・セネットという名前があった。Amazon.comで本を取り寄せた。読んでいて、引用したくなる部分に出会った。

「際限なく人々は折り曲げられてしまうのだろうか。政府の力によって人々が樹木のような抗張力を与えられ、変化のもたらす強い影響力の下で一人一人が崩れてしまわないようにすることができるだろうか。」

労働市場の柔軟性(あるいは流動性)等は、セネットの言うように「人格の腐食」――この表現には私は少し違和感を感じる――につながるか? 腐食した人格とは一体どんなものなのだろうか? それは私たちのことだろうか?

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