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July 11, 2023

「校区」団体の関係者から知りたいことは、まず、市政連絡事務委託料の処理等であること

6月7日に書き始めた記事がある。最初は、「まちづくり協議会の構成と役員」というタイトルであった。 加筆修正を重ねていって、「『まちづくり協議会』の新役員が選出されたことを『市民センターだより』(6月1日号)で知って考えたこと」というタイトルになった。

取りあげた内容について確認するために関係者に連絡をしてみた。Eメールで記事へのリンクを送るだけでは失礼だと思い、これまでに2度、市民センターに行き、印刷したものを関係者に渡したりした。意図していることは、住民の自治組織や草の根レベルの民主主義の研究ということであって、関係者を批判したりすることが目的ではない。2年前に町内会の会計を1年間やってみて気づいたことや疑問に思ったことが探究の出発点になっている。

今のところ、私が書いた内容について反論等を頂いていないので、どういうことなのだろうかと思っている。「推測」を書いたところなどがあるので是非とも回答を頂きたいと思っている。もちろん、文書よりも、出かけていって説明をお聞きすることを望んでいる

記事の内容を隅から隅までチェックすることをお願いしているわけではない。焦点を絞って、まず、①防犯分担金の額、②市政連絡事務委託料の処理、③県広報紙配付委託料の処理の3点について知りたいとお伝えしている()。それ以外のことについては、見解の相違という結果になるのかもしれない。

「まちづくり協議会」を含む校区3団体のことに関心を持つことができたので、その延長線上に、区自治連合会や北九州市自治会総連合会の存在に気づくことができた——校区は「自治連合会」、区は「自治総連合会」、市は「自治会総連合会」と文字が1つずつ増えていく。

それらの「上部」団体については、関係者に確認しなくても分かることがあった。例えば、校区自治連合会では、決算報告書等の中に、会議費とともに、役員手当の記載があるが、区自治総連合会、市自治会総連合会の場合には、役員手当の記載がないこと、市自治会総連合会の規約は、いつの時代のものかと思うほど場違いな表現(例えば、「美しい風習」とは、「醇風美俗」のことであろうか)がいくつもあること、校区・区・市の3層の中で下から上への拠出金のシステムがあるとともに、「上意下達」の発想が強く見られることなどを知ることができた。

上部団体が関わる事柄については、校区団体の関係者に尋ねるだけでは不十分であろうが、今のところ、そこまでで様子を見ている。

 

[注]

校区の令和2年度の決算報告書では、「連合会費」(自治・防犯・衛生分担金)が、予算で190,000円、決算で183,140円と記録されている。上部団体の資料によれば、令和2年度に、小倉南区自治総連合会と小倉南区環境衛生協会連合会とに、110,200円を会費として納入したことになっている。110,200円と183,140円との差は、72,940円である。この差額がすべて「防犯分担金」に相当するのかどうか確認できていない。

「防犯連合会会費」については、予算額が19,000円であったが、実際の支出額は、1口分3,000円であったことが公表されているケース(世帯数は約2,000)が、市内の他の区にある。

市政連絡事務委託料については、各町内会・自治会に渡す額とは別に、校区自治連合会が、約49万円(245円の2000世帯分)を受け取っているはずであるが、決算報告や予算に計上されていない。このことについては、区自治総連合会会長名での要請が無視されてきていることになる。


小倉南区自治総連合会会長松井清記氏が発した文書の一部(令和2年10月7日付)

県広報紙配付委託料については、まちづくり協議会の決算報告や予算にも出てこないので、まったく知るよしがない。小倉南区自治総連合会が令和2年度に委託料して受け取っているのは、1世帯当たり約50円(8.25円×6)なので、校区の町内会加入世帯数が2,046であるとすれば約10万円(50円×2,046)を校区自治連合会が受け取っているはずである。別の区の認可地縁団体では、1世帯当たり36円の収入として公表されている。


記事を読んでもらうために今使った「ハイパーテキストシステム」というものについて。最近買った『HTML&CSS全事典 改定3版』(インプレス社、2022年) によれば、HTMLは、ハイパーテキストを記述するためのマークアップ言語であり、「Webはインターネット上で提供される巨大なハイパーテキストシステム」ということになる。ハイパーテキストシステムという観点からすれば、その性格を最もよく利用できるのは、ウィキペディアなどと共にウェブログであろうとおもう。noteもTwitterもリンク機能を活用しているが、「クリエーター」たちの、閉じられた唯我独尊の世界であったり、「インフルエンサー」たちが短いメッセージをやりとりする世界であるようだ。

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