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September 05, 2023

私立探偵フィリップ・マーロウ

最近、レイモンド・チャンドラーの作品を読んでいる。最初に『ロング・グッドバイ』を読み、その次に『大いなる眠り』を読んだ。いま『リトル・シスター』の3分2あたりを読んでいる。すべて村上春樹氏の翻訳である。アメリカの都市の風景や建物の中の様子、人々の行動、表情についての描写が非常に綿密に行われていることが印象的な文章である。

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『リトル・シスター』(村上春樹訳)を読み終えた。小説という形式でこんなにまで明確に世界を描写することが可能であるのかと感心した。 なぜか、文章は、これまでに読んだ『ロング・グッドバイ』などよりも読みやすかった。しかし、登場人物が多くてプロットを追うのが大変だった。村上春樹氏は、「訳者あとがき」で「ほかのマーロウものにはないうす暗い雰囲気が漂っているかもしれない」と記している。その雰囲気も抵抗感なく味わうことができた。

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