若戸大橋について取りあげたRKBのある番組について
「早期無料化 → 大規模修繕なし → 老朽化の進行」というのが、若戸大橋についての武内市長とその庇護者RKBの主張する因果関係。
番組では、若戸大橋について、前市長時代からの経緯が取りあげられグラフも使用される説明が行われ、そのあとで武内市長が登場し同じ趣旨のことを語っている。番組の構成から判断すると、この「単独インタビュー」は、番組全体としてのプランがあり、それに沿った台本があって進行する市長の演技だったのではないか?
RKBが制作した番組ということであり、全体としては、「早期無料化→大規模修繕なし→老化の進行」というテーマでとりあげ、担当の道路維持課の見解に疑問を呈し、無料化当時の市長と議会を批判し、その方向で武内市長に語らせている。また、武内市長が「若戸大橋の維持管理費を大幅に増やしました」と賞賛している。 しかし、「橋の専門家」(九工大高井俊和氏、橋梁工学)は、大規模修繕よりも「こまめなメンテナンス」が大事と言っているだけであり、この件について大規模修繕が必要であったと証言しているわけではない。番組に登場していいように利用されただけのようにみえる。
日本会議と統一教会が日本における「宗教右派」の2大勢力で、その両方と関係をもっている政治家は多く、ジャーナリストでもいる——櫻井よしこ氏など。武内市長や北九州市議会などを取りあげるRKBの記者の中にもいるのだろうか。宗教右派に支持された安倍元首相を「国父」と讃えたことがある武内市長をやみくもに擁護する報道は、放送局の特定の記者によってなされているのであろうか。
武内和久氏は、安倍晋三氏を「国父。世界の永遠の存在」と賞賛したということだ。日本国憲法を蔑(ないがし)ろにしてきた安倍晋三氏に心酔していたことがわかる。統一教会との接点があった西川京子氏との連携関係の存在も推測される。
「武内市長のことが大好きなRKB」ということが生じるのはなぜなのだろうかということに関心を持っている。新聞社やテレビ局が、その株主の意向を忖度しているという可能性があるとともに、「第4の権力」としてのマスメディアが、自治体から業務委託などを請け負っていれば、権力と権力との癒着が起こりうる。だから、特定の記者の問題ということがあるかもしれないが、それよりも、サラリーマンとしてのジャーナリストが新聞社やテレビ局の上層部の方針に従って取材をしたり記事を書いたり、番組を組み立てたりしているのかもしれない。
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