「門司港地域複合公共施設整備事業」に関するある表とグラフ


「令和6年度中に建設に着手すれば、建設工事費は、122.5億円で、維持管理費が年間1.6億円の削減となる。」
参考①は、「遺構を全面保存」し、今から16年後の令和22年度頃に複合公共施設の建設に着手すればという仮定。
参考②は、「遺構の現地一部保存」をおこない今から3年後の令和9年度頃に複合公共施設の建設に着手という仮定。
複合公共施設を建設すれば維持管理費が年間1.6億円の削減になるということであるが、建設工事費の122.5億円をその額で除すると、およそ77年経たないと建設費に見合う額とはならないようだ——もちろん、既存の施設の老朽化の進行による修繕費用等の増加も考慮しなければならないが。
全面保存や一部保存をどのような形でやることを想定しているのかがこの表からだけではわからない。
門司港地域複合公共施設整備事業の今後の進め方について(北九州市、2024年5月29日)
公共施設を集めることで、通路が共用されるとかエアコン代が節約できるとかいうメリットを武内市長が強調していた——そのようなことが最も大事なことなのだろうか。利用者から見て、公共施設が門司港地域内に分散していること——つまり「多極分散」——のメリットはないのだろうか。 集約しない方が、特定の公共施設の利用においては便利だと思っている人はいるはずだ。いちどに複数の公共施設を利用するというケースはどの程度あるのだろうか。また、図書館などの公共施設がなくなることによって地域の雰囲気が変わってしまうこともあるのではないだろうか。
「b. 社会」カテゴリの記事
- 「前年度からの社会動態増減」がプラスになっても、社会増減がプラスになっているわけではない。(2025.02.06)
- 『湛山回想』『ナチズムの記憶:日常生活からみた第三帝国』『新・反グローバリズム:金融資本主義を超えて』(2025.01.25)
- 人口減少の時代と地域社会について(2025.01.22)
- Z世代課の成果と思わせようとする北九州市のグラフについて(2025.01.18)
- YouTubeにビデオをアップロードすることができた。(2025.01.11)
「a. 政治」カテゴリの記事
- 「前年度からの社会動態増減」がプラスになっても、社会増減がプラスになっているわけではない。(2025.02.06)
- 文化財保護審議会を設置する根拠あるいは文化財保護の権限の所在について(2025.02.01)
- 「一部現地保存」(北九州市)のはずが、なぜ墓標のようになってしまったのか?(2025.01.31)
- 北九州市会議員選挙(別名は、北九州キティ選挙)の投票率は40.12%という結果。(2025.01.28)
- 『湛山回想』『ナチズムの記憶:日常生活からみた第三帝国』『新・反グローバリズム:金融資本主義を超えて』(2025.01.25)
「e. 統計」カテゴリの記事
- 「前年度からの社会動態増減」がプラスになっても、社会増減がプラスになっているわけではない。(2025.02.06)
- Z世代課の成果と思わせようとする北九州市のグラフについて(2025.01.18)
- 北九州市推計人口(2025年1月1日現在)は、906,941人で、前年同月よりも7,679人の減少。(2025.01.09)
- 牽強付会のグラフ(2025.01.08)
- 「反転攻勢」という北九州市の大本営発表(2025.01.08)