「門司港地域複合公共施設既存構造物とりこわし工事監理業務委託」の入札に関する疑問
「入札情報公開サービスシステム(北九州市)」によって「門司港地域複合公共施設既存構造物とりこわし工事監理業務委託」の入札情報(表2)を調べると、「予定価格」のままの金額で入札に参加する業者ばかりであり、本気で入札に参加しているとは考えられない。
しかも、1社が予定価格より少しだけ低い価格で落札し、その額が最低制限価格よりはかなり高い。「最低制限価格」の設定がまったく意味を持っていない。
また、辞退者が多いこと、「価格のばらつき」がほとんどないということなどの点で、談合があったことが推測される。
2023年10月以降にこの件を含めて13件の「監理業務委託」の指名競争入札が実施されている。その13件で、「予定価格と同額で入札に参加」した業者は、合計40社で、そのすべてが例外なく「落札を回避」できているので、その結果、13件の入札のすべてにおいて、それぞれ特定の1社に落札させることに成功している。
指名競争入札 において自社の落札を避ける方法として、(1) 辞退、(2) 入札不参加による失格、(3) 予定価格と同額で入札に参加、(4) 予定価格よりも僅かに低い額で入札に参加、(5) 最低制限価格を予想しそれよりも低い額で入札に参加が採用されていると考えられる。ただし、上記の(4)及び(5)は、自社の落札を避ける方法としては、成功するとは限らない。なお、「失格」のケースにおいて、括弧書きで「入札不参加」と記されているものとそうでないものとがある。
「門司港地域複合公共施設既存構造物とりこわし工事監理業務委託」の入札(表2)においては、上記の方法の(1)が10社、(2)が1社であり、(3)「予定価格と同額で入札に参加」が5社となっている。
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