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租税帰着

『レヴィット ミクロ経済学 基礎編』(監訳者:安田洋祐、訳者:高遠裕子、東洋経済新報社、2017年5月)
消費税をゼロにしたら「毎日が10%オフ」というある政党のビラを受け取ったことがある。供給曲線が外側(右側)にシフトしたらどうなるかということだとは理解していたが、ずっと気になっていた。図書館に行ってミクロ経済学の本を手に取ってみた。図示されているのは、税が導入されるとどうなるかだが、やはり、税を廃止したとき、市場で成立する均衡価格は10%オフにはならないことを確認した。1,100円のものを消費税分を外して1,000円で買おうとしても、市場価格は100円分下がっているわけではない。
また、税負担の割合(租税帰着)は、納税義務が消費者にあるか事業者にあるかに関係ないということもわかった。