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July 01, 2025

本を読むこと

「その秋、私は本から本へ飛び回った。ロラン・バルトの『明るい部屋』、ペーター・アルテンベルクの『魂の電報』、ターハル・ベン・ジェルーンの『ラスト・フレンド』。」
「会話のときや、群衆の中で声を上げるときを除いては、自分の声に少しも馴染みがない。けれども本は会話として受け取れる。つまりある者が別の者に話して聞かせていることとして受け取れる。そして会話なら声があるのが自然だ、というより自然であるべきだ。だから私は自分を聴き手にすると同時に別の者になりきって音読したのだった。
テジュ・コール『オープン・シティ』(新潮社、2017年)

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