国民民主党、参政党と自民党:保守と右派の違い

出所:2025年8月臨界点―石破政権はなぜ支持率が下がらないのか
田中辰雄氏の調査によれば、参政党、国民民主党、自民党の順に「『保守』度の高い」支持者に支えられている。つまり、この3党では、参政党の支持者がもっとも「保守」的であるということになる。
"参院選前後で私が実施した調査(n=4,106)で「0を最も左派,10を最も右派,5を中道としたときに,各政党はどこに位置すると思うか」という質問をしたところ,平均値でみて,世論全体は5.64,自民6.46 国民5.17,参政6.29に対して,立憲は3.89とかなり左寄りだとみなされています."
— 秦正樹氏
➔秦正樹さんのコメントプラス朝日新聞
国民、参政、自民という順に「より右派」とイメージされているというデータなのだが、この場合の「右派」はどういう意味として回答者から理解されているのだろうかと思う。この秦氏の調査では、自民党がもっとも右派的とみなされているので、田中辰雄氏の調査と矛盾するのではないかという印象がある。
右派・左派のスケールと保守・リベラルのスケールとの違いの問題なのか、それとも、それぞれのスケールのもとになっている質問文のワーディングの妥当性にも目を向けるべきなのか。あるいは、政党のイメージと有権者のイデオロギーとの関係が混乱してきているのか。
付言すると、田中辰雄氏が用いた「保守・リベラル」のスケールは、そもそも1次元のものなのだろうかという疑問もある。従来の「保守・革新」スケールは、「(極端な)復古主義」を排除して保守をどのように定義するか(保守する対象が何か)という問題があるが、それを明確にすれば1次元のものとみなすことができるのだが。
中島岳志氏は、「リベラルの真意とパターナルの問題」(朝日新聞記事)で、リベラルは左派や革新勢力であることとは本来関係がなく、また、その反対概念は保守ではなく、「パターナル(家父長主義、権威主義)」であると述べている。この考えに従いつつ、中島氏が提唱しているわけではないが、従来の「保守・革新」の分類と組み合わせて2次元で捉えれば、(1)リベラル保守、(2)リベラル革新、(3)パターナル保守、(4)パターナル革新という4分類が可能となる。つまり、田中辰雄氏が用いたのは、「保守・リベラル」のスケールだが、「リベラル・保守」というグループがありうることになる。
リベラリズムと対になるものを中島氏のようにパターナリズムとせず、「全体主義」とする政治軸を想定し、次のように3次元で捉えることもできるであろう。➔ 政治軸・経済軸・文化軸の3次元の分類
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