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October 07, 2025

「社会的自由」という言葉があるらしい。

「社会的自由」は、個人が社会の中で自己実現するための積極的な自由を指します。これは他者や国家からの干渉がない状態を意味する「消極的自由」と対比される概念です。
イザヤ・バーリンの定義では、「〜からの自由」である消極的自由に対し、社会的自由は「〜するための自由」と捉えられます。例えば、言論の自由が消極的自由である一方、教育を受ける権利や最低限の生活を保障される権利は、社会的自由の一環と見なされます。
これは、福祉国家の思想や社会保障制度の根底にあるもので、単に個人の活動を妨げないだけでなく、社会が積極的に機会を提供することで、誰もが真に自由に生きられる基盤を築くべきだという考えに基づいています。
(Gemini)

本屋で本を1冊買った。帯には「自由に一緒にそして互いのためにあること」と大きく書かれているが、最初に目に入ったのは「社会主義」という文字であった。アクセル・ホネット『社会主義の理念:現代化の試み』(日暮雅夫・三崎和志訳、法政大学出版局発行、2021年8月)という本である。その本を最後の「訳者あとがき」から読み始めた。社会的自由という言葉が出てきた。この言葉は今まで知らなかった。あるいは、目にしたことはあったが忘れてしまったのかもしれない。気になってGeminiで調べてみたら上述の説明であった。

訳者によれば、著者であるホネットの自由についての立場は、「リベラリズムと共同体主義の中間に自分の位置をおくもの」であるという。ホネットは、「訳者あとがき」によれば、1949年にドイツのエッセンで生まれ、「批判的社会理論の代表者」とみなされているようだ。私は、アドルノの著書は何冊も読んでいるが、ホネットの本は1冊も持っていなかった。彼を研究助手として採用したというハーバーマスの本は、何冊か持っているが、真剣に読んだことはない。

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Xのアカウントがあった。しかし、本人が投稿するアカウントではないようだ。

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次の動画は、最後の質問と回答の部分が興味深かった。たとえば、アドルノがアート(音楽、絵画、詩などのすべて)の機能として道徳的進歩を想定していなかったことなどがホネットによって説明されている。アートの本質からすれば基本的にはそういうことになるだろうと私も思う。他方、道徳的進歩に貢献するかどうかは別として、「文学がなければ我々は滅びてしまうだろう」という考え方もあるだろう。

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