憲法の「うまれ」と「はたらき」ということ
なかには、あの戦争はもっと続けるべきだったという人もいる。日本にはまだ800万人の兵士がいたじゃないかと。武器弾薬も燃料も、食糧もない兵隊ですけどね。
確かに、ポツダム宣言を蹴って、国民全員が死ぬまで戦う道だってあったのですよ。悠久の大義を貫くために死になさいという教育を、現に私たち世代は受けていた。
しかし、大日本帝国はそれを選ばず、主権の行使としてポツダム宣言を受諾しました。だから、押しつけ憲法だから嫌だ、と言ったところで、仕方がない。ポツダム宣言受諾という決断をして、自分が始めた戦争をともかくも自分の意思でやめることにしたのですから。(樋口陽一氏)
— 樋口陽一・小林節『「憲法改正」の真実』(集英社新書、2016年3月)
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