パーソナル質問とインパーソナル質問の区別
質問のワーディングによって回答が変わってくる。つまり、別のことを尋ねているということになる。

安田三郎・原純輔『社会調査ハンドブック 第3版』(有斐閣双書、1982年)


「『世論』の差」(朝日新聞1994年12月1日の「窓」欄)
「あなたは夫と妻がそれぞれ結婚前の名字を名乗る夫婦がいてもいいと思いますか」という質問は、選択的別姓制度の導入について尋ねるものであり、自分がどうしたいかというパーソナル質問ではない。つまり、本人の選好や選択を尋ねる質問ではない。「選択的」制度の導入が議論されているとしたら、パーソナル質問だけでなく、このようなワーディングのインパーソナル質問を尋ねることも必要なことだと思う。